ロッキー4

グランドスラム挑戦中。
うーん・・・、悪く無い気がするが、既に映画としてのロッキーの意味が変わってきている。

親友アポロが矜持を掛けた戦いに敗れ、リング上で死ぬ。アポロを破ったドラゴを倒すためソ連に乗り込み勝利する、まで。

驚くほど内容が薄く、設定と音楽と映像で繋いでいるので映画である必要性が感じられない。ドラマ性は皆無。
確かに、これ以上人間ドラマを掘り下げていくなら、金持ちが苦悩する物語か、浮世離れした金持ちを風刺するか、など、ボクシングから離れていかざるを得ない気もする。だったら、内容が薄くてもボクシングを押していくしか無いのかなぁ。
この時点で一つ残っている作戦とすれば、ロッキーが最後に負ける話かも。でも、お金が絡みすぎているので、これもちょっと無理っぽい。負けるロッキーに金を出す人間がいるとは思えないし。

結果的に、とんでもなく強いドラゴをボコボコにするロッキーがとても格好良かったし、親友アポロの仇を討つという設定は燃えた。
成功といえば成功だが、うーん・・・。この映画は「ロッキー」じゃなきゃいけなかったんだろうか。