不都合な真実

地球温暖化の現状を丁寧に説明したノンフィクション。
この種類の作品としてはかなり上質。作り方を誤ると、ヒステリックな脅迫や地球教のブロパカンダになってしまうところ。それをこの作品は慎重に避けている。
内容もさることながら、感心するのは元大統領候補ゴアの演説のウマさ。彼がしゃべり続けるだけの映画なのにグイグイ引き込まれる。*1
そしてもっとも良いところは、未来に希望があること。最悪の事態を避けるために観客が要求されることは、せいぜいゴミの分別と省エネ家電を使うことぐらい。これらのことを抵抗なく行なう動機を、この作品は与えてくれる。

*1:ただしアメリカンジョークはのぞく