マリー・アントワネット

ガーリー、いろんな意味で。楽しさは保障できる。
圧倒的な豪華。あらん限りの贅沢を尽くすマリーは、無邪気で可愛く描かれており好意すら覚えてしまう。
歴史モノでありながら、全編通して女の子目線を貫いており新鮮。金をかけまくった時代劇的重厚さと十代の女の子が持ち得る世界観の軽さとが、コントラストを際立たせて良い。本物のヴェルサイユ宮を、女子校の校庭のように見せる力量は素敵です。
とても楽しい作品だが、歴史物だけに最期が決まっている。そこは弱かった。
多分、不幸なマリーを見せたくなかったのだろうが、そこまでガーリーにしなくていいのに。
中途半端なので消化不良。映画最後10分は、DVDではカットしておいてほしいな。