いのちのたべかた

ドキュメントの良作。
食に対する敬意が表れている。

説明一切無しで、我々が食べているもの達の製造過程を流し続ける。野菜の収穫から、卵やミルクや塩、そして魚、鳥、豚、牛ら食肉。
製造は機械的で整然としており、残酷だ。ただ淡々と生きものを効率的成長させ、収穫していく。屠殺や以降の工程も映されており、正直見るに堪えない。が、本来、食べることは、別の命を奪うことに他ならず避けて通ることはできない。その事実を再確認させてくれる。子供の頃に漠然と感じた、肉や魚、植物ですら命であり、それを食べなければ自分が生きることが出来ないという葛藤。今、改めて感じることが出来る。

幸いにして、日本ではいくらかのお金を出せば簡単に食物が手に入る。さばく必要もない。名も知らぬ誰かがその難事を引き受けてくれていることに感謝しつつ、帰りにステーキをいただきました。