ローグ・アサシン

少しチープな雰囲気は残るが、暴力とアクションシーンを上映時間の許すかぎり詰め込んだアグレッシブな作品。しかも高品質。
とにかく詰め込みすぎ。中国系マフィアと日本のヤクーザー、追う刑事、そして暗躍する謎の暗殺者ローグ、四者が入り乱れて殺しあうので休む暇が無い。よくもここまで戦えたもんだ*1。しかもストーリーはしっかりしているし、テンポも良い。アクション映画としては今年最高位に入るのでは。ジェットリーのカンフーが少なめなのが少し残念だったが、補って余りある内容。

一方、善し悪しは別として、チープさについての原因は明白。日本の扱いが薄いからだ。
まず、白人の刑事が日本語を話せる設定なのだが、何を言ってるか全くわからない。練習してないとかのレベルでは無い*2。細かい部分だが、ディテールで手をぬかれるとゲンナリしてしまう。
そして、デヴォン青木ケインコスギ*3。もう、二人が出てるだけでチープ。なぜだろうか、ケイン君は結構好きなんだけどなぁ。一緒に出てる石橋稜まで、引きずられてるのがすごい。

だが、このチープさもなんだかこの映画にはマッチしてる気もする。アクションもストーリーも、安っぽい日本ヤクーザーも、交じりあっていい作品になったのかな、と。
そんな感想を知ってか知らずか、エンディングには日本人が歌う勘違いラップ、それはそれは愚にもつかない内容を流されてしまう。
オマエラも同じだろ、メーン。と言われたようで赤面。人のことは言えんよな。

*1:後にも書くが、伏線を使いきれなかった節もある。もっと詰め込みたかったような感じだ。うーん、アグレッシブ。

*2:しかも、初めの方に1シーンあるだけで、以後一切日本語には触れない。役者が嫌がったのか、何かの伏線が頓座したのか、何の為にあったんだろう。

*3:言わずと知れた、デッドオアアライブのコンビ。DOA史上、最も萌えない霞タンを生み出した作品。アクションのできる日系女子と言えば、デヴォン嬢のみなのが悲しい。志保美悦子や由美かおる級の女子はもうでないのか・・・