エラゴン

物語は質よりも量、テンションとノリで難関を越えていくお気軽ファンタジーで、とても楽しい。

剣と魔法の世界を扱った映画は指輪物語以降さっぱりだったが、久々に楽しいのが来た。
この作品は「指輪」と違い、重厚さや奥深い設定は無い。が、ファンタジーのおいしいところがてんこ盛りでワクワクする。ドラゴンと言う言葉に夢を重ねた昭和バブル期のRQGブームが甦ってきたようだ。
ハブリーさは随所にみられるが*1、トレンディードラマだと思えば気にならないし、無駄にダラダラやられるより展開が早いほうが全然良い。たぶん監督はピンクのトレーナーを肩から掛け、業界用語を巧みに操るのだろう。

ファンタジー好き必見だが、内容が軽すぎて何度みてもストーリーを覚えられないかもしれない。第三部まであるそうなので、次のが出たときに見直さなくてはなりませぬな。次も期待できます。*2

*1:主人公の服装の変遷や魔法の習得、ドラゴンの成長、など数えれば切りが無い。

*2:唯一懸念するのは客質の低さ。「ナルニアと比べてどうだ」とか言う輩が続出するだろうが、レベルが違いすぎてお話にならない。この作品の世界設定はユルいが、それは‘捨てて’いるからで、選択の結果だ。ナルニアはただの差別映像。比べるのが失礼。