スーパーマンリターンズ

期待を裏切らない、良作。

スーパーマンが背負っている責任は以外と重く、バットマンスパイダーマンのそれとは、一線を画している。タランティーノキルビル2で語ったように、ヒーローになるのでは無く、生まれながらにして既に無敵のヒーローだからだ。
序盤。帰ってくるにあたりプレッシャーは大きすぎたようで、スーパーマンらしく帰還させようと必死さがみえた。彼は何気なく帰ってくることは許されず、アメリカ国民のスタンディングオベーションに迎えられつつ、堂々としてなければならない。まさにそんな帰還だったが、空回り気味だった気はする。
だが、中盤以降は期待どおりのスーパーマンだった。彼は観客が思っている以上に力があり、弾丸より速く空を飛び、正義感がある。それこそが観客の期待であり、十分に答えてくれた。二時間半とちょっと長いが、飽きずに見せてくれる。
そして、今回明かされるあの秘密も、ドラゴンボール級の衝撃。苦悩する人間臭いヒーローはスーパーマンには似合わない。生まれながらの英雄の生きざまをみせてくれた、良い映画でした。