ナショナルトレジャー2

ご都合主義のみで構成されたトレジャーハント。それはそれで良いが、この作品はつまんない。
つまらないことは判っていたが、ニコラス・ケイジの顔が面白すぎるので観にいく。もはや本末転倒な気がする。いや、映画を観ようという気持ちが大事。
物語はサザエさんのオープニングのよう。莫大な財宝を隠した謎が世界中の名所名跡にちりばめられているため、わざわざ出向いていって揉め事を起こす。つまり、世界中のあらゆる場所にニコラスが出向いていって困った顔をするわけだ。それも背景とアングルが変わるだけなので意味があるかと言われると、うーん。この映画の見所はこれだけ。
謎はまったく大した事が無い。観客に挑戦することは全く考慮されておらず、ニコラスがブツブツ言いながら困った顔をすると、謎が解ける仕組み。はっちゃけ、はっちゃけ。『だからどうしたんだ』としか言いようがない。
ご都合主義が許されるのは、そこをリアルにするよりも端折った方が作品として良い時だけかと思っていたのだが、これはちょっと手抜きっぽい。
子供騙しを狙ったのかも。それとも、判ってて観るような奴を狙ったのか。謎だ。