スターダスト

ファンタジーの優良作(^-^)
流れ星が青年に恋をする、と、何ともなバカ設定ながら、CMの出来が良かったため密かに期待していた。期待どおり。丁寧に作りこんだ手堅い作品。
ファンタジーが良いのは、幸せなホラ話であるからだ。SFと違って理屈をこねる必要もない。流れ星が恋をしてもいいし、空賊が雷を樽に詰めて商売してもいいし、王位継承争いに敗れた者が皮肉屋の幽霊として取りついても良い。本作はそんな愉快な設定を理由はすっ飛ばして楽しく見せてくれる。
脇を固める大御所達も見逃せない。デ・ニーロが悪ふざけのようにダンスを踊るかと思えば、50を前にしてなお美しいミシェル・ファイファーが、魔法を操るたびに老いていく魔女を悪の魅力たっぷりに演じる。

どのシーンを観ても幸せに、愉快に楽しめる。
無理して劇場に足を運ばなくても良いが、ビデオ屋に並んでいるのをみたら、そして恋人や家族と共にいるなら、鉄板の一作だ。