新世紀エヴァンゲリオン

十周年らしい。一ヵ月ぐらいかけて、全話見なおした。

謎とされていた部分は現在では概ね公開されているので、不可解な部分無く楽しめた。*1
神や魂の実在をSF的に織り込む手口は、圧巻。さすがは一時代を築いた作品だけあって、2015年という世界をしっかりと作り上げている。今でもぐいぐいハマってしまった。

ただ、話しが暗すぎるので観終わるとかなり凹む。良くこんなのが流行したな、と。
主人公の周りは情緒不安定なヤツばっかりで、しょっちゅう悲鳴をあげてるし・・。最後まで誰一人幸せにならないし・・。「お前らオタクはキモいんだよ、現実をみたら?」と云う、愛があるんだか無いんだか良く分からん監督*2自らのメッセージがあったり・・。
今観ても凄いよ。

人が求め合う究極の姿は心も体も解け合う事で、それができない他人は「気持ち悪い」という、なんとミもフタもないテーマには、リリスの子供たる我々は深く考えさせられます。というか、やっぱり凹みますな。

*1:知らなければ知らないで、これまた楽しかったのだが。

*2:この人が一番オタクなのにねぇ